チェリーシュリンプ育成中

チェリーシュリンプ(Cherry Shrimp、学名:Neocaridina davidi)は、淡水の小型エビで、観賞魚として水槽で飼育される人気のある生物です。鮮やかな赤色が特徴で、特に「レッドチェリーシュリンプ」と呼ばれる赤色の個体が一般的です。他にも青、黄色、オレンジなどのカラーバリエーションが存在します。

特徴

• 大きさ: 成体で約2〜3cm程度の小型のエビです。
• 寿命: 約1〜2年程度ですが、適切な環境で飼育すれば長生きすることもあります。
• 色: 赤色が強い個体ほど高価であり、鮮やかな発色は栄養や遺伝によるものです。

飼育環境

• 水温: 18〜28℃が適温です。25℃前後が理想的です。
• 水質: 中性〜弱酸性 (pH 6.5〜7.5) の水質を好みます。硬水も適しています。
• 水草: 水草が豊富な水槽を好みます。モスやアナカリスなどの水草はエビの隠れ家や餌場として適しています。
• フィルター: 小型エビに適したフィルターを使用し、エビが吸い込まれないようスポンジフィルターや細かい目のフィルターを使うと安心です。

食性

雑食性で、藻類や微生物、水草の残りや沈殿物を食べます。専用のエビ用の餌も市販されていますが、ブロッコリーやほうれん草の茹でたもの、魚の餌なども食べることができます。食べ残しが水を汚す原因となるため、餌は少量にとどめます。

繁殖

チェリーシュリンプは繁殖が容易で、適切な水質と環境が整えば、定期的に繁殖します。メスは卵を腹部に抱え、およそ3〜4週間で孵化します。小エビは非常に小さく、成体と同じ餌を食べながら成長します。繁殖力が高いため、あっという間に数が増えることがあります。

飼育のポイント

• 水質管理: 小型のエビなので、水質の変化に敏感です。定期的な水替えを行い、水質の安定を保つことが重要です。
• 他の生物との共存: 比較的おとなしい性格で、他の小型の魚やエビと混泳させることが可能ですが、攻撃性のある魚やエビ(大型のエビや肉食性の魚)とは避けたほうが良いです。

チェリーシュリンプの魅力

その小ささと美しい色彩、水槽内での動きや行動が観察するのに楽しく、初心者から上級者まで楽しめるエビです。掃除役としても働き、水槽内の藻類を食べてくれるため、観賞魚水槽の管理にも一役買います。

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